配属後を振り返って
第20回産業論文コンクール 努力賞
ニッタ株式会社奈良工場 山本真理子 氏
配属後を振り返って
ニッタ株式会社に入社し半年の研修を経て、現在の課に配属されてからの約1年間は、上司や先輩からの指導を通じて、多くの学びと成長の機会に満ちていた。新しい環境での業務は、期待と不安が入り混じったものだったが、その中で得た経験や気づきは、今後のキャリア形成に大きな影響を与えるものであったと感じている。本論では、この1年間を振り返り、得られた気づきや今後の課題について述べたいと思う。
気づき:
①業務内容の優先順位の付け方
最初に気づいたことは、業務内容の優先順位を正しく設定することの重要性である。配属当初は、与えられたタスクに対して、どれから手をつけるべきか曖昧なことが多くあった。また、急な依頼や顧客対応によって予定していたスケジュールで業務を行うことができず混乱状態になっていた。その結果として、重要なタスクが後回しになってしまい、社内外にご迷惑をおかけすることや、納期に追われてしまうことが何度もあった。これらについて、落ち着いたタイミングで考えてみると、どの業務もパニックになるような複雑なものではなく、1つ1つ処理していけば、きちんとこなせる業務内容であった。しかし、何個も業務が重なってしまうとパニックになっていた。
この問題を解決するために意識したことは「業務の可視化・整理」である。PCのメモ帳機能でやることリストを作成し、1つ1つの業務を可視化・整理したうえで、1つ1つの業務の優先順位、所要時間を把握することを意識した。また、業務の緊急性と重要性の判断がつかない場合は早めに自分から確認・相談するよう心掛けた。
その後、パニックになることやミスが少なくなり、効率よく業務を進められるようになった。また、上司や課の方々の助言を受けながら、タスクの優先順位を設定するスキルを徐々に身につけることができた。この経験から、適切な優先順位の付け方が、仕事の効率化と品質向上に直結することを強く実感した。
②分からないことはすぐに相談すること
次に学んだのは、分からないことをすぐに相談する姿勢の大切さである。当初、質問することをマイナスイメージにとらえてしまっており、自己解決を試みることが良いと考え、なかなか質問をすることができなかった。その結果、時間を無駄にしてしまう、また、誤った方向に進んでしまうことがあった。
しかし、分からないことを早めに相談することで、業務の効率を高めるだけでなく、より質の高い結果を出すことができると気づいた。特に、課内の様々な人に相談することで、普段あまり関わりのない方ともコミュニケーションを取ることができた。質問・相談する時はむやみやたらにするのではなく、まず自分なりに考えてみたうえで、何を聞きたいのか端的に伝わるような聞き方を工夫した。言葉だけで伝えづらいと判断した場合は直前にメールを送り、内容を確認いただきながらお話するよう心掛けた。相談することは自分の悩みを解決できるだけではなく、互いの理解を深め、仕事の進行を円滑に進める助けになると感じた。この経験は、今後も継続して大切にしていきたいと考えている。
③失敗を恐れずに挑戦することの大切さ
最後に、失敗しても解決方法が必ずあり、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が大切であることを学んだ。具体的には、校正中の機器が故障し納期に間に合わなかったこと、客先に提出する書類に不備があったことなど様々な失敗を経験した。最初は失敗を重く受け止め、特に、お客様にご迷惑をおかけしてしまった、とネガティブな感情にとらわれることもあった。しかし、次第に失敗は成長の一部であり、それを乗り越える力こそが重要であると理解するようになった。失敗に直面した際、上司や先輩からのサポートやフィードバックを受けることで、自分自身の課題を見つけ、改善策を考えることができた。また、このプロセスを通じて、自分自身の成長を実感するとともに、失敗を恐れずに新しいことに挑戦することの重要性を再認識した。
今後:
この1年間で得た気づきを基に、今後もさらに成長していきたいと考えている。具体的には、以下の点に注力していく予定である。まず、タスクの優先順位を適切に設定するスキルをさらに磨き、効率的かつ効果的に業務を進めることを目指す。次に、分からないことや疑問に思ったことは、ためらわずに周囲に相談し、迅速に問題解決を図る姿勢を持ち続けたいと思う。そして、失敗を恐れず、常に前向きに新しい挑戦を続けていくことを心掛けていきたいと考える。この1年間で得た経験や学びを基に、より一層の成長を遂げ、組織に貢献できる人材となることを目指す。また、今後も自己成長を追求し続け、責任感を持って業務に取り組んでいきたいと考える。